カーリースとディーラーは似通った戦略で車を売っている
車を借り続けるのがカーリース。
車を購入するのがディーラー。
違いは借りるのか買うのかですが、カーリースもディーラーも最近では似たような販売戦略を採用しています。
ここでは、どちらも共通の販売戦略をご紹介しましょう。
ローンの審査がある
個人で車をリースするカーリースも、ディーラーで車を購入する場合もどちらもローン審査があります。
当然、審査に落ちれば購入はおろか、カーリースも利用できません。
過去にローンで未払いや支払い遅延などの事故案件が多い人は、審査に通らない可能性があります。
しかし、たとえ自己破産などの債務整理経験があったとしても、現在まじめに5年〜7年以上同じ会社で働き続けている人であれば、審査に通る可能性は高いです。
不安ではあっても、とりあえず審査を受けてみない事にはわからないものです。
もちろん、過去にローンでの事故を起こしたことが無いのであれば、心配することはありません。
就業年数や年収(自己申告)に問題なければ審査はパスできます。
カーリースもローンであることに変わりはないと覚えておいてください。
頭金は不要
ディーラーでも、頭金を入れずに全額ローンにする人は多いです。
もちろん、頭金をいくらかでも入れれば毎月のローン支払い額を抑える事は可能ですが、頭金がなくても購入可能です。
頭金として持っているお金は、車検代に回すなど、いざという時のためにプールしておく事もできます。
昔の人なら、車を購入するには頭金が必要と思っている人も多いでしょう。
しかし最近はディーラーでも、後述する”残価設定方式”で車を販売しているので、頭金はさほど気にしなくてもいいです。
残価設定した残りを月賦払い
近年はカーリースだけでなく、自動ディーラーでも「残価設定」を設定して販売しています。
例えば、
販売価格300万円の車を5年ローンでリース(または購入)
という場合、
5年後に中古車となる車両の価値を予測し、先に差し引いて残りを支払う
ということ。
例を挙げると・・・、
300万円の車なら5年後に80万円の価値に下がると”予測”した場合、
「300万円ー80万円=220万円」
この220万円だけをローンにするのです。
丸々1台分をローンで組むよりも、月々が安くなります。
全損事故は残価設定も支払い対象に
万が一、全損で廃車になるような事故を起こした場合、残価設定も含めて全てが支払い対象となってしまいます。
当然ですよね。
残価設定は”中古車として現存”している事が条件ですから。
廃車の場合は中古車の価値もなくなるので、丸々車1台分を請求されます。
ディーラーで購入した場合は、借りているわけではないので、自分の全損という事になります。
保険に入っておく事は当然ですが、自分の乱暴運転が原因の事故には、場合によっては却下される事もあるので注意が必要です。
全損事故を起こしかねないような乱暴な運転をする人は、リースにしろ購入にしろ、車に乗らないほうが賢明かと思います。
予定期間後はどちらもメリットが
例えば5年という期間でリースまたは購入したとして、その後は残価を買い取りにするか再度新車に乗り換えるかを選ぶ事が可能です。
車は2年でマイナーチェンジ、4年でフルモデルチェンジですから、5年後にはすでに型遅れ。
よほど気に入ったのであれば残価を支払って購入してもよし。
5年後にはまた新型車に乗りたいと思えば、残価設定方式で再度、契約し直す方法もあるという事です。